中学校の多くは年5回、定期テストが行われます。
定期テスト前になると学校からは、勉強計画を立てるように計画表が配られます。
「この日は数学を」、「英語は時間をかけよう」など考えて勉強計画を立てているはずなのに、
「予定通りに進められない!」「成績が思うように伸びない」と悩む子は多いです。
それは決して「能力がないから」ではありません。
ただ、勉強計画表に無理があるだけなのです。
中学生の定期テストは、上手に勉強計画を立てることで、効率よく成績アップが目指せます。
この記事では勉強計画表の作り方を理解することが出来ます。
定期テストで希望通り成績がアップするような、勉強計画を立てていきましょう。
定期テストの勉強計画表は、期間の初日から埋めていくと計画に無理が出てくることが多いです。
勉強計画表はテスト前日から遡って記入していく方が、予定通り進められる可能性が高くなります。
順を追って勉強計画表を作っていきましょう。
はじめに、前回のテスト結果を踏まえて、テストの具体的な目標を立てます。
「前回の数学は65点だったので、75点を取る」
と、数値で目標を立てると具体的になります。
目標が出来たら、達成するために必要なやることリストを書き出します。
学校から提出を求められている課題があれば、課題も書き出しておきましょう。
「数学のワーク P.81~P.100までの20ページを2回繰り返す」
と、具体的に何をやるか全教科書きだします。
問題集は合計何ページやる必要があるかも把握しておきます。
テスト前日から遡ってどのくらいやるかの計画を立てます。
「テスト1日前 ワーク見直し
テスト2日前 予備
テスト3日前 ワークP.97~P.100(2回目)
テスト4日前 ワークP.94~P.96(2回目)」
と、テスト前日ギリギリまで予定を入れず、予備を設けておくと安心です。
やることリストで出来た項目は、チェックをつけていきます。
パッと見て、どのくらい勉強が終わっているかわかるようにすることでモチベーションが上がります。
中学校は、定期テストの期間をおおむね2週間程度と考えています。
テスト期間に勉強するための時間はそれほど多くありません。
期末テストでは教科が9教科もあるので、なかなかのボリュームです。
そこで、勉強計画表に少しでも余裕を持たせるための秘策をご紹介します。
定期テストの2週間前くらいになると、提出を求められる課題が発表になります。
中学校で配布されている問題集のテスト範囲から課題が出されることが多く、予想しやすいものです。
テスト期間に課題のほとんどが終わっていると、テスト対策に時間が避けるので楽になります。
課題となりそうな問題集は定期テスト直前ではなく、日々こまめに進めておくと余裕が出来ます。
テスト勉強の中には、5分や10分といった隙間時間で進められるものもあります。
例えば、漢字や英単語の暗記です。
10分で漢字を5個覚えられるとしたら、毎朝10分漢字を覚える時間に当てれば、定期テスト前2週間で70個覚えることが出来ます。
隙間時間で出来ることを増やせば、定期テストの勉強はとても進めやすくなります。
勉強計画表の作り方通りよく考えて計画しても、予定通りに進まないことはあります。
帰宅時間が変更になった、塾の補講がある、体調を崩したなど予定が変わる理由は多々あります。
そのため、計画表には予備を作っておくこと、予定通りに進まない場合は適宜予定を見直すことが大切です。
勉強のやる気が出ないときは
「やる気が出ない」とインターネットで調べてみると
など、様々な原因と対策が見つかります。
ところが、まさに今テスト勉強をしなければいけないタイミングで、どうしてもやる気が出ない時のことはあまり記されていません。
テスト直前、どうしてもやる気が出ない時には次のような方法がおすすめです。
「8時までにワークを3ページ終わらせる」のように、具体的にやることを声に出して宣言します。
これが意外と効果的です。
「私は出来る」のように肯定的な言葉を声に出すことで、脳が「出来る理由」を探し出してくれます。
今から1時間でワークを3ページやるタイミングだったとしましょう。
計画を立てる際、おそらく1ページ20分くらいで出来るから3ページにしたはずです。
やる気が出ない時は、まず1ページだけやってみることにします。
それでも気分が乗らなければ、半ページだけやってみましょう。それなら10分で出来る計算です。
1ページやったら夕食、1ページやったらお風呂、と間に何かを挟むことで1ページずつ学習を進めるのも効果的です。
意外とやり始めてみると気分が乗ってきて3ページ出来てしまうこともあります。
どうしてもやる気が出ないのは、体が疲れてしまっている可能性があります。
身体が疲れている場合、5分程度で出来るラジオ体操のような運動がおすすめです。
これは、アクティブレスト(積極的休養)と呼ばれ、アスリートも取り入れる疲労回復方法です。
軽く体を動かすことで血流の改善を図り疲労物質を排出する効果があります。
リフレッシュされて、やる気が出てくる可能性が高いです。
定期テスト後の振り返りも忘れずに
定期テストが終わったら、計画表の振り返りも忘れずに行ってください。
点数だけでなく、どこを間違えたのか・どの単元が苦手なのかなど分析をしておくと良いです。
必ず、次のテストに役立ちます。