高校を選ぶ時よりも、
より将来の夢に関係してくる大学選び。
今はまだ、どこの大学を受験するか決まっていないという方も多いでしょう。
将来に大きく影響してくる大学を選ぶ際は、
その大学で学べることや特色、場所などの条件を見るとともに、
受験して合格できそうかどうかや、入学した後も勉強についていけるレベルか判断するための
“偏差値”も確認することになると思います。
今回は偏差値から大学を選ぶ際の選び方をご紹介していきます。
高校で大学の情報を見たり、塾で勉強をしていると「○○大学の偏差値は60」などといった情報を見ることがあります。
実はこの偏差値、大学自体が自ら公表しているものではなく、
それまでの合格者が獲得した模試の点数から計算された平均的な偏差値です。
現在その偏差値に達しているから安心できるというわけではなく、
例えば偏差値60と公表されている場合、
「偏差値が60以上ある受験生が受験した場合、その50%が合格する」ということを意味しています。
ですので、今現在偏差値が足りているから大丈夫と思うのは大変危険で、
たとえ大学側が公表している偏差値と同じくらいだからと言って気を抜いた結果、
不合格になってしまう可能性もあるのです。
とは言え、偏差値は大学を選ぶにあたり参考となるのも事実です。
学校や塾で偏差値を基に志望校に合格できそうかどうかをA~Eのランクで判定したりしますが、Aの場合は合格できる可能性が高いと言われています。
この場合、自分の偏差値がその大学の偏差値より5以上高いということになりますので、
A判定をもらえる場合は大きな安心材料になります。
もしも今の学力で合格できそうな大学を探したい場合は、
自分の偏差値の方が5以上高い大学を視野に入れるといいでしょう。
今はまだ、志望校が公表している偏差値に足りていないという方もいるかもしれませんね。
しかしまだ時間があるなら諦めてはいけません。
努力次第で偏差値は上げることができますし、偏差値はあくまで目安であり、
公表されていた偏差値より10以上低かったにも関わらず合格できた
という人もいます。
確かに偏差値が足りていない場合、特に努力もせずそのままの状態で受験しても不合格になる可能性が高いですが、
それでも努力して苦手科目を克服したり、受験対策をしっかり取っておくことで偏差値が上がり合格できる可能性もあるのです。
あまりにも偏差値がかけ離れている場合は、
学校や塾の先生からも指導が入ると思いますが、“不可能ではない”という判断であれば今から努力を重ねることで合格できるかもしれません。
既にお伝えした通り、偏差値は大学選びにおけるひとつの基準にはなりますが
それはあくまで目安であるということは頭に入れておいてください。
大事なことは、大学受験に合格するだけではなく、
その後の学校生活をきちんと送れるかどうかです。
偏差値だけを見て、「大丈夫そうだからこの大学にしよう」と考えてしまうのは後々後悔することにもなります。
偏差値はひとつの判断材料、安心材料として捉え、きちんとその大学の特色や将来に役立つ勉強ができるかどうかなども調べながら大学を選びましょう。
また大学入試は多様化しており、一般選抜でも学力のみならず調査書などの人物評価の点が選考基準になるなどしています。
つまり、勉強だけを頑張ればいいというわけではなく、
日頃の生活態度やどれだけその大学に行きたいかという情熱が問われる入試も増えてきているのです。
それらを踏まえて大学選びは慎重に行ってくださいね。