苦手意識が生まれやすい理系科目は、勉強のコツを掴むと急に成績が伸びることがあります。
もし今あなたが、数学や物理・化学で点数が取れないと感じているなら、勉強方法が間違っているだけかもしれません。
あなたに合った正しい勉強法を身に着ければ、80点や90点といった高得点も夢ではありません。
この記事では、理系科目の効果的な勉強方法をご紹介していきます。
受験当日に高得点を取れるように、すぐにできる「京大式カード(情報カード)による勉強法」を試してみましょう。
理系科目で高得点を取るには
理系科目のテストで高得点を取るには、点数が上がらない理由を明確にすることが大切です。
点数が上がらない理由を潰していくことで、高得点が狙えます。
テスト対策・入試対策では理系科目だけ勉強するわけではありません。
そのため効率良く、短期間で成績アップが目指せる方法で学習を進めていきましょう。
理系科目で高得点が取れない理由
理系科目は、たくさんの問題に触れ、実践で伸ばしていく科目です。
とはいえ、ただやみくもに問題を解けば良いわけではありません。
1問目から順に何度も何度も解く方法でも、徐々に成績は上がっていきます。
ただ、想像以上に時間がかかる勉強法です。
途中で挫折してしまう人も少なくはないでしょう。
理系科目で思うように高得点が取れないのには理由があります。
問題文を見れば解法がパッと思いつき、解答を見れば自分の言葉で説明ができる問題が少ないからです。
高得点が取れない原因を取り除くには、解法を人に説明できない問題を見つけ、潰していくことが近道です。
理系科目で高得点を取るコツ
テストで高得点を取りたければ、高得点を取れない理由を潰すことが求められます。
つまり、問題文を見たら解法がパッと思いつき、それを自分の言葉で説明できる問題を増やしていくことです。
入試当日も高得点を狙えます。
理系科目を効率よく勉強するコツは、「間違えた問題をストックし、解法を自分の言葉で説明できるようになるまで繰り返す」ことです。
そして重要なのは、どのように問題を解いていくかです。
理系科目の効果的な勉強法とは
具体的にどのような勉強を行えば良いのか、ノートまたは京大式カードを使った方法をご紹介しましょう。
頭の中が整理され、記憶が定着しやすく忘れにくくなる勉強法です。
ノートを使う理系科目の効果的な勉強法
ノートは見開きで使用します。
左のページに問題を書き写します。コピーでも構いません。
右のページには解法を、人に説明するつもりで書き込みます。
参考書を作るつもりで書き込むとイメージがつかみやすいです。
慣れるまでは、問題集の解法をベースに書き込むと良いでしょう。
自分がしっくりこない箇所が出てきたら、先生や得意な友達に聞いて落とし込んでいきます。
ここで重要なのは「落とし込むこと」です。
納得がいくまで落とし込むことで、「分かった」→「理解した」→「人に説明できる」と理解が深まります。
人に説明できるようになると、その問題は次の2つの状態となります。
この状態まで理解できる問題が増えるほど、理系科目の点数は上がっていきます。
京大式カード(情報カード)を使う理系科目の効果的な勉強法
京大式カード(情報カード)とは、B6サイズのカードです。
学生がよく使用する単語カードに似ていますが、大きさが違います。
書き込むスペースが大きいので、様々な情報を書き込めます。
京都大学名誉教授であった梅棹忠夫氏(1920-2010)が著書『知的生産の技術』(1969年、岩波書店)で紹介して有名になりました。
アナログな情報整理術でありながら今でも注目され続け、資格試験や大学受験などの勉強に活用されています。
また、研究や論文作成・読書記録としても使われています。
京大式カードを利用した勉強法も、ノートと同じです。
カードの表側に問題を書き写します。コピーでも構いません。
カードの裏側に解法を、人に説明するつもりで書き込みます。
「分かった」→「理解した」→「人に説明できる」と理解が深まるごとに、解法がパッとでる問題が増えていきます。
ノートは切り離せませんが、カードなら順番の変更や追加削除を自由に行えるのがポイントです。
間違いやすい問題や、苦手な分野を前に持ってくるなど工夫して使うと良いでしょう。
また、1枚だけ持ち歩くことも可能です。
理解が難しい問題があれば、1枚だけ学校に持っていき先生や友達に質問できます。
ノート・京大式カード(情報カード)はどちらでも同じように学習が進められるので、自分の好みにあった使いやすいものを選んでください。
人に教えられると理解が深まる
勉強は、人に教えることで理解が深まります。
生徒が生徒に教える授業を取り入れている学校があるのもこのためでしょう。
実際に人に教えながらの学習は、家庭では難しいことも多いです。
この記事でご紹介したような学習なら、1人で手軽に「人に教えて理解する」ことを実現できます。
ノートを使ってもカードを使っても、学習することは同じなのでどちらでも効果があります。
間違えた問題に出会えたら理解できるチャンスと考えて、ノートまたは京大式カードに記入していきましょう。