中学生の長期休みにも、宿題として読書感想文が出されることがあります。
小学生と違い原稿用紙の枚数も増え、何を書いたら良いか悩んでいる方も多いでしょう。
読書感想文は苦手だという中学生は多いのですが、苦手になってしまうのには理由があります。
そして、ちょっとしたコツやテクニックを覚えれば、あなたも読書感想文が得意になるかもしれません。
この記事では、読書感想文が苦手になってしまう理由を簡単に説明し、書き方のコツやテクニック・手順をご紹介します。
是非、参考にしてください。
読書感想文が苦手になる理由
長期休みの宿題の中でも、読書感想文を苦手に感じている人は多いです。
苦手に感じる理由はいくつかありますが、次の理由が挙げられます。
・何を書いたら良いか分からない
・構成が作れない
・あらすじばかり書いてしまう
・文章が短すぎてしまう
・文章が長すぎて原稿用紙に収まらない
・評価を気にしてしまい書けない
読書感想文は宿題の定番ですが、その書き方をきちんと教わることは少ないでしょう。
そのため何から手を付けたら良いかわからないと苦手意識を持ってしまうのです。
本を読むことは、情緒を育てることです。文章を読み解く力も備わります。
読書感想文の宿題のためだとしても、新しいジャンルの本に出会えるきっかけになり、世界も広がります。
苦手意識が取り除けると良いですよね。
そこで、読書感想文のコツをいくつかご紹介していきます。
書き方のコツとテクニック
読書感想文で苦手に感じていることを克服しつつ、ちょっとしたコツを掴むことで文章力はレベルアップします。
読書感想文の本の選び方
読書感想文は本を読まなければ、始まりません。
学校から指定されている本がなければ自分で選ぶことになりますが、どのような本を選ぶかは重要です。
誰でも同じ本が向いているわけではなく、自分に合った本を選べるかどうかがポイントになります。
特に自分が体験したことや普段から関心がある内容の本を選ぶと、意見や考えを感想文に盛り込みやすく書きやすくなります。
本のあらすじに目を通して、興味が持てる本を選びましょう。
読書感想文に書くべきこと
どのジャンルの本を選んでも、読書感想文に書くべきことはそう変わりません。
どのような本を読み、どんなことを感じ、どんな意見を持ったかの3点をしっかり押さえてまとめられると良いでしょう。
中学生なら、作品のテーマは何なのかや作者が言いたかったことに焦点を当てると書きやすくなります。
また、感想や意見にはそう感じた理由を追記できると、より説得力のある文章が書けます。
読書感想文のコツとテクニック
読書感想文に書くべきことを中心に、より内容に深みを出すためのコツをご紹介します。
本のどこに惹かれたのか、どうして読んでみようと思ったのかを書くと内容に広がりが出ます。
本屋さんで紹介されていた文に興味を持った、主人公と自分に共通する点があった、表紙が気になったなど、本を手に取ったきっかけを自分の言葉でまとめてみましょう。
本を読む前と読んだあとの印象が異なるとしたら、なぜ変わったのかを考えてみましょう。
主人公と似ている点があれば、どうしてそのように思ったのかを書き、主人公と異なると思えば、自分だったらどうしたかを書いてみると、内容に深みが出ます。
読んだ本の内容と似たような経験や経験から学んだことを書くのもおすすめです。
もし共感できる本を選んでいれば、より書きやすいでしょう。
本の中に好きな場面や好きな登場人物が出てきたら、その人物・場面について思うことを書いてみましょう。
反対に、苦手だな・嫌だなと思う場面・人物について考察してみるのも独創的で評価の高い読書感想文になります。
読書感想文を書くための5ステップ
読書感想文を書く手順をまとめてみました。
感想文の構成の組み立て方も解説していますので、ステップに沿って実際に感想文を書いてみましょう。
読書感想文を書くための本を選ぶ
前述した「読書感想文の本の選び方」を参考に、本を選びます。
読む本を決めたら
・なぜこの本を選んだか
・本を読む前の印象
をメモに残しておきましょう。
特に本の印象は、読み終わった後で大きく変わる可能性があります。
印象が変わったあるいは変わらなかったという事実を記載することで、オリジナリティのある文章が書けるようになります。
本を読みながら気になった部分に印をつける
本を読むときには、次のポイントを意識しながら読み進めます。
・もし自分が主人公だったらどうしたと思うか
・作者が言いたかったことは何か
気になる部分をあとから読み返せるように、印をつけておくと良いでしょう。
本に書き込むことに抵抗があれば、付箋を貼る・メモにページ数を書いておくといった方法でも良いです。
余裕があれば、実際に感じたことをメモしておくと更に感想文が書きやすくなります。
気になった部分を中心に書きたいことを整理する
本を読み終わったあと、いきなり原稿用紙に向かっても思うように感想文は書けないものです。
まずは、気になった部分を中心に、書きたいことを整理していきましょう。
最も印象に残ったことや、自分が一番伝えたいことを決めて、そこから掘り下げていきます。
思いついた意見や感想は、どんどんメモに書き込んでおきます。
読書感想文の構成を決める
書きたいことが決まったら、構成を考えます。
感想文は次のように大きく3つの段落に分けて書いていくと書きやすくなります。
1段落目
本のあらすじや選んだ理由など、本の紹介をします。
2段落目
感想文のメインパートです。
最も心を動かされたことや一番言いたいこと、どのように感じたのか、どうしてそう思ったのかを書いていきます。
似たような体験談があればここで書くのが良いでしょう。
3段落目
本を読んで自分の中で起きた変化や、読む前との本に対する印象の違いを書き、まとめます。
読書感想文を書き音読する
文章を書き終えたら、読み返してみることが大切です。
声に出して読んでみると、言い回しの不自然な点など修正ポイントがあれば気が付きやすいです。
自分の書いた感想文を読んで、更に追記したいこと・修正したいことがあれば、必要に応じて別の原稿用紙に清書すると良いでしょう。
本を読むことを楽しもう
読書感想文を書かせるのには、考える力や書く力をつけるという目的があります。
本を読むことで想像力が豊かになり、感受性が育まれ、語彙力を増やすというメリットもあるでしょう。
本を読み、意見や感想をアウトプットするのはとても大切なことです。
しかし最も大切なのは、本を読むことを楽しむことではないでしょうか。
本を楽しみ、その本の感想を誰かと共有したいと思えると、自然と良い感想文が書けるようになるでしょう。
これからたくさんの本に出会い、知識や経験を広げることを楽しんでください。
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