「入試直前期は、保護者の方はできるだけ普段通りに過ごすことが大切です。」
この時期、よく耳にしますよね。
「普段通りに・・・」頭では理解していても、その普段通りが難しいですよね。
「合格を信じてあげたい」という思いと「もっとしっかり勉強してよ」という思いが、
日々、いや数時間単位で目まぐるしく変わると思います。
スマホでもいじっていた時には、取り上げたくなる気持ちになると思います。多くの受験生の保護者が今、同じような気持ちで過ごしていることでしょう。
そこでこの記事では、「入試直前期の我が子との接し方」について、3つのポイントを抑えながらアドバイスいたします。是非参考にしてください。
入試直前期の我が子との接し方
入試直前のお子さんには、普段通りに接することが大切です。
しかし、普段通りにって意識をし過ぎると、どんどん「普段通り」ではなくなってしまいます。そこで、これから紹介する3つのポイントを意識してあげることをおすすめします。
意識を「普段通りにすること」ではなく、3つのポイントに向けることで結果的に普段通りに過ごせるからです。
それは
②挨拶をする・感謝をすること
③早起きのサポートをすること
です。
「そんなこと、言われてなくてもいつもやってる」と思いませんでしたか?
それで良いのです。いえ、それが良いのです。
入試直前は、この3点にとことん意識を向けて過ごしましょう。
このあと、3つのポイントについて詳しく解説していきます。
①「ご飯を作る」= “親の最大の仕事”
入試直前になると、保護者としては「できることは何でもしてあげたい」という心境になるでしょう。しかし、保護者にできる最大の仕事は「ご飯を作る」ことなのです。
3食の「ご飯を作る」だけで十分です。それが「入試直前期の我が子と接し方」で一番大切なことです。
栄養バランスを考えた上で、なるべくお子様が好きなメニューで作ってあげると良いでしょう。
②挨拶をする・感謝を伝える
「おはよう」「おかえり」「おやすみ」の挨拶は、必ず毎日行ってください。
そして食器を片付けてくれたり、洗濯物を自分でたたんでくれたりした時は、「ありがとう」という感謝の言葉を伝えて下さい。
挨拶はまさに「普段通り」の生活を過ごす上で、一番大切なことです。
そして感謝は「合格力」を高める「魔法の言葉」です。
第一志望に受かる子に多いのが、素直に感謝が言える子です。
神様もしっかりと見ているのだと思います。
長年教育に関わっており、素直に感謝の言える子は学力の向上が速いです。
教える講師も黙って帰る生徒よりも「ありがとうございました」と言って帰る生徒を熱心に指導したくなると思います。
そして素直に感謝が言える子に共通するのが、保護者の方が感謝の言葉を多く使っているということです。子どもは小さい時から親が誰かに感謝している姿を見て学んでいます。そして自然に、素直に感謝を伝えることができるようになるのです。
もし今「我が家はあまり感謝の言葉を・・・」と思われるご家庭は、入試直前期がチャンスです。
お子様も初詣や合格祈願で、神頼みをしていることと思います。
日々できる「神頼み」は、感謝の言葉を伝えることです。
もう寝てしまっていたら、明日は明るく元気に「おはよう」と伝えましょう。
早起きのサポートをしてあげる
入試が近づくにつれ、夜遅くまで勉強することも増えるでしょう。
寝ようと思っても不安や緊張で眠れない夜もありますよね。
これまで朝は自分で起きられていた子も、寝坊してしまうことがあるかもしれません。
また、試験会場が自宅から遠い場合は、普段よりも早く家を出る必要があるでしょう。
試験が近づいてきたら、入試当日と同じようなスケジュールで生活することが大切です。当日起きる時間に合わせて、早起きをするサポートをしてあげてください。
人間の脳は、完全に目を覚ますのに「3時間」かかると言われています。
試験開始の3時間前に起きていると、まさにベストの状態で入試本番を迎えることができます。
とは言え、いきなりリズムを変えるのは難しいと思うので、少しずつ早く起きるサポートをしてあげてください。目安は試験当日の2週間前からです。
ゆっくり寝ていたいと思ってしまう週末も、平日と同じ時間に起きて顔を洗って朝ごはんを食べる普段のリズムを保つようにしましょう。
我が子の合格を信じて
緊張は伝染します。
保護者の方が緊張すれば、お子さんはもっと緊張してしまいます。
今はどんと構えて、我が子の合格を信じましょう。
|
それが、保護者の方にできる応援です。
合格に向けてこれまで必死に頑張ってきたお子さんが、ベストな状態で試験に臨み、後悔のない結果に結び付くよう心から祈っています。