そう聞かれると、多くの方は「算数」と答えるのではないでしょうか。
なぜなら、「国語」は、次の3つのポイントから学習そのものがとても難しい教科だからです。
➀どう勉強していいのか分からない
➁親も国語の指導方法がわからない
③答えや解法が決まっていないので、解答書を見ても分かりずらい
算数は、数学が得意な保護者の方なら指導できる教科です。
「答え」を導くための「解法」が決まっているため、解法が理解できれば、解ける問題はどんどん増えていきます。
国語が得意になる方法:客観的な物の見方
小学校の国語の勉強法は、中学受験や中学校での授業では通用しないことが多々あります。
それは、小学校では「主観的な見方」を鍛えることが多く、テストで求められるような「客観的な見方」が問われる場面が少ないからです。
客観的な物の見方は訓練が必要です。
訓練とは難しいものではなく、5W1Hを意識して話すことを意識するだけで、子どもに少しずつ「客観的な見方」が備わっていきます。
こちらの記事では、どうしたら国語力が身につくかが具体的に書かれた「ふくしま式「本当の国語力」」(著:福嶋隆史先生)を紹介しています。 福嶋先生は、国語の専門塾も運営する、国語指導の専門家。お子さんの国語力をもっと伸ばしてあげたいと考える保護者の方に是非読んでいただきたい良書です。併せてご確認ください。 |
国語の苦手を克服する勉強法
「国語」は教科内に分野・単元の多い教科です。
効率良く勉強するには、自分の苦手を知ることが大切です。
苦手を知り、苦手を克服するための勉強をすることで、成績を上げることができます。
ここでは、分野・単元別の苦手克服勉強法をご紹介しましょう。
こちらの記事では、高校受験でも役立つような試験のための勉強方法をご紹介しています。是非、参考にしてください。 |
漢字が苦手:漢字を学ぶ環境を作ろう!
小学校1年生から6年生までに習う漢字の総数は、なんと1,026字もあります。
全てを正確に覚えるのは、簡単にできることではありません。
また、覚えた漢字も時間が経てば徐々に忘れてしまうもの。持続するためには何度も練習する必要があります。
つまり漢字は、ひたすら書いて、読んで、覚えるしかありません。
もし、ご家族に協力できることがあるとすれば、日々の生活の中で、漢字を学ぶ環境を作ることです。
多くの東大生や早慶生のご家庭で共通しているのが、「学ぶ環境」があったことだと言われています。
例えば、次のようなことで漢字を学ぶ環境を提供できます。
- 部屋中に漢字を貼っておく
- ことわざや四字熟語の学習漫画を置いておく
漢字は、四字熟語やことわざと一緒に覚えると記憶に残りやすいのでおススメです。
お子さんが漢字を苦手に思っているようなら、学ぶ環境を用意し、出来たことを褒めてあげることが大切ですね。
こちらの記事では、漢字の学習法をご紹介しています。オススメの本もピックアップしているので、どんな本で勉強したら良いか悩んでいる方は是非読んでみてください。 |
説明文が苦手:主題を読み取る練習をしよう!
説明文が苦手な子は、主題を読み取る練習を行うと正解に近づくことができます。
ポイントは、自分の考えを入れて読んでしまっていないか?ということ。
作者の考えを問う問題で、自分の意見を重ねてしまうと正解にたどり着けません。
また、文章を書くことに慣れるのも重要なポイントです。
作者や問題作成者の考えを理解し適切な文章を作るには、要点を箇条書きし文章にまとめるという練習を繰り返し行う学習が効果的です。
小説が苦手:登場人物の関係性を整理しよう!
小説が苦手な子は、登場人物の多さに理解が追い付かないことが多いです。
ドラマや映画では当たり前のように頭の中で描けている人物相関図を、文章を読んで出来るようになると、読み取る力がついてきます。
そのためにはたくさんの文章を読んで慣れることが近道です。
文章を読み、問題に関係する部分に線を引く練習をするのも効果的です。
繰り返し練習することで、答えのカギとなる言葉を早く見つけられるようになります。
中学受験の最重要教科である国語を得意科目に!
多くの方は、国語はセンスだと考えています。
そんなことはありません。
中学受験の最重要教科である国語が得意科目になるよう、戦略的に学習を進めていきましょう。