あなたの好きな教科は何ですか?
嫌いな教科は何ですか?
算数や数学は、好きな教科の1位に挙げる子が多い反面、嫌いな教科でも1位になることが多いです。
原因の多くは計算。特に「九九」から算数・数学嫌いが始まりやすいです。
算数・数学が嫌いになるのは理由がある
算数や数学が嫌い・苦手だと言う人の多くは、「九九」が苦手です。
「九九」は小学2年生の時に「暗号のように唱えて覚える」ため「×1」「×2」…と順番に唱えないと、答えを導き出せない子が多いのです。
だから、計算に時間が掛かります。そして、苦手意識を持ってしまうのです。
「九九」が苦手な子が、まず苦労する可能性が高いのは「分数の通分」でしょう。
例えば、5/7 + 8/9 = という計算にかなりの時間が掛かってしまいます。
ところが、分数の通分が出来ない子も親も 、「九九」に原因があるとは思っていません。
原因がわからなければ、当然できるようにはなりません。 |
「九九」ができないまま、分数の通分に時間が掛かってしまうまま、学校の授業はどんどん進んでいきます。
「何が原因でわからないのか?」を知ることもなく、分数・少数・整数・カッコなどが複合した四則混合の単元に入った頃には、益々算数・数学が嫌いになっています。
算数・数学嫌いを克服するための「九九」
算数や数学が苦手になる原因は「九九」にあることが多いと説明してきました。
そのため、算数や数学嫌いを克服するには、「九九」を見直すことがとても重要になります。
「九九」の基本を見直すことはもちろん、「九九」を順番ではなくランダムに問われても答えがすぐに出てくるかを確認する必要があります。
「九九」を覚えるということは、2つの数字を見ただけで答えが頭に浮かぶということです。
例えば「7 × 8」と言われて、頭の中で「7 × 1 = 7、7× 2 = 14…」と順番に計算することではありません。
ランダムな「九九」は練習すればするほど正答率を上げることが可能です。
また、練習した分だけ計算が速くなります。
ランダム「九九」の練習は、誰かに「九九」の問題を言ってもらい、即座に口頭で答えるという方法がおススメです。はじめはゆっくりでも構いません。徐々にスピードを上げていきましょう。
6の段・7の段・8の段など、誰もが苦手に感じやすい覚えにくいところを重点的に繰り返すと効果的です。
「計算に時間が掛かる」
↓
「算数・数学って面倒くさい」
↓
「算数・数学が嫌い・苦手」
という負のスパイラルに入っている人を見ると、声を大にして
と言いたくなります。
「九九」が制覇でき、苦手意識が薄れてくると、テストで高い点数が取れるようになります。
わかる・できるを繰り返していくことで、算数・数学嫌いが克服できるのです。
算数・数学を得意科目にするために
ランダムな「九九」が速くなり、少しずつ算数・数学の苦手意識が薄れてきたら、そのまま得意科目にできたら良いですよね。
「九九」を制覇できた後は、「11 × 11 = 121」「11 × 12 = 132」…といった、11以上の掛け算もぜひ覚えてみてください。
11以上の掛け算は、特に中学3年生で習う「平方根」の分野で大活躍します。
数学が得意な子は、頻繁に見かける計算を覚えている人が多いです。
例えば、「36」という数字を見るだけで、「1、2、3、4、6、9、12、18、36」と一瞬で素因数分解が頭に浮かびます。
※素因数分解は中学1年生で習います。
また、「5!(5の階乗)」は、5 × 4 × 3 × 2 × 1 を計算することなく、5! = 120と一瞬で導き出せるでしょう。
このように覚えてしまえば、計算問題は「速く解く」ことができるようになり、ミスを減らすことに繋がります。
計算問題がわかり、問題を解くことができ、しかもミスが少なくなれば、算数・数学が得意科目と言える日は近いです。
「九九」を制覇してミスを減らそう
あなたは算数が好きですか?数学は得意ですか?
算数や数学が嫌い・苦手だと言う人の多くは「九九」で躓いている可能性が高いです。
「九九」を順番に暗唱するのではなく、ランダムで速く答えられるように練習するだけで、算数や数学の成績はぐんっと伸びるでしょう。
九九は計算の基本です。
中学生・高校生で習う因数分解、平方根や階乗にも必ず役に立ちます。
今もし、「九九」がちょっと苦手、順番に言わないと答えが出ないと悩んでいるのなら、この機会に「九九」の練習を頑張ってみてください。
そして「九九」を制覇し、算数や数学を得意科目にしてみませんか?