「勉強しなさい!」って大人はすぐに言うけど、なぜ勉強するのかは教えてくれない…
子どもの頃はそんな風に思っていたはずなのに、大人になった今、子どもに「勉強しなさい!」と言ってしまったことはありませんか?
今なら理由はわかるでしょうか?お子さんに質問されたらどう答えますか?
この記事では、勉強をする理由をお子さんにもわかるように解説しています。是非、参考にしてください。
勉強する理由は良い大学に入るためでも希望の職業に就くためでもない
勉強する理由を聞かれると、私たちは将来のことを例に挙げて説明してしまいます。
- 「良い大学に入るためだよ」
- 「希望する職業に就くためだよ」
など、言った記憶がある人もいるのではないでしょうか。
しかし、勉強する理由が「良い大学に入る」ためであれば、大学生は皆、勉強する必要がありません。
「希望する職業」に就いた大人は勉強していないのでしょうか?
また、小学生に大学や就職といった遠い未来の話をしてもピンとこないことが多いため、あまり良い回答とは言えません。
もちろん、大学受験のために勉強は必要でしょう。しかし、最終目標ではありません。
では、何のために勉強するか、その理由はその時ごとに変わります。そして答えは一つではないのです。
勉強する様々な理由
ここでは、勉強する様々な理由を、ご紹介します。
あなたが納得できる理由、理解できる理由を見つけてください。
将来の選択肢・可能性を広げるため
勉強は、あなたの未来の可能性や選択肢を広げてくれます。
今、
- 自分の進路がわからない
- 特になりたい職業が決まっていない
という子は多いでしょう。
既に思い描く夢があったとしても、この先の未来に何が起こるかは誰にもわかりません。
途中で変わるかもしれない、そんなときに自分に必要な学力があれば、いつでもその時の夢を目指すことができます。
自分に自信を持つことができる
勉強をやり遂げたという気持ちは、結果はどうであれ自分の自信に繋がります。
志望した中学・高校・大学に合格できれば、やればできる!という自信をつけることができるでしょう。また、もしうまくいかなかったとしても自分は最後まで諦めずに努力できたという自信がつきます。
また、受験会場では、周りの人がとてもできるように見えて、不安を感じることが多いです。
そんな時、自分を支えてくれるのは、やるだけやった・頑張って勉強してきた過去の自分です。
未来のあなたが不安な時に支えてあげられるよう、今のあなたが勉強するのです。
人の役に立つため
勉強することで、人の役に立つことができます。
身の回りにある便利な道具は、誰かが勉強して得た知識から研究し出来たものが多いです。
自動車や家電はもちろん、美味しい食事も楽しいゲームも然りです。
勉強した知識が、いつか誰かの役に立つ、そう思うと勉強するモチベーションに繋がるかもしれません。
広い視野で世界を見るため
人は自分が見えている世界が全てだと錯覚してしまうことが多いです。
しかし、実際にはあなたのまだ知らない世界は、思った以上に広いです。
自分が見えているものが全てではない、自分が見えている以上に素晴らしいことがあるかもしれないと考えることで、視野を広げることができます。
知らないことを知ることは、きっとあなたの世界を広げてくれます。
人生を豊かにするため
勉強は人生を豊かにしてくれると考える人もいます。
これは、私も共感できます。
勉強をして知らなかったことを知り、できなかったことができるようになることで、人は自分の人生に高い満足を感じます。
そうは言っても勉強は辛いし面倒だよ、と思われるかもしれません。
しかし、勉強はやればやるほど、自分の世界が無限に広がります。
わかるようになればなるほど、勉強の面白さにはまり、努力も苦痛でなくなるのです。
人生に無駄なことはありません。無駄な勉強もありません。
勉強は自分への投資と考え、より人生を楽しみ、より人生を豊かにするために勉強するんだって思うと、苦手な勉強も捗るかもしれませんね。
勉強してあなたの思う「素敵な人」になること
社会に出ると「答えの無い問題」に直面することが多くなります。「答えの無い問題」を多く解決できる人には、成功している人が多いです。
例えば、起業して成功されている方々。
彼らは、成功するまでに、何度も色々なことを考えて、試して、何度も何度も失敗して、最後の最後に成功にたどり着いています。
この「答えの無い問題」を解決するのが「アイデア」です。
伝説のアイデアマン「ジェームス・ウェブ・ヤング」の言葉に、
「アイデアとは「知っているもの」と「知っているもの」との新しい組み合わせである」 |
というものがあります。
「アイデア」とは「新しい組み合わせ」を考えることで、
「新しい組み合わせ」を考えるためには、多くのことを知っている必要があります。
そのために勉強をして知識を増やすのです。
例えば「ガリバー旅行記」をご存知でしょうか。
「ガリバー旅行記」には、「巨人の国」や「小人の国」という有名なお話があります。
しかし、ガリバーは、「空に浮かぶ国」や「馬が人を飼う国」も訪れています。
「空に浮かぶ国」は「ラピュータ」という名前を持ち、のちに「天空の城ラピュタ」のもとになっています。
「馬が人を飼う国」は、馬を猿に変え、舞台を惑星にしたのが「猿の惑星」です。
これらは「新しい組み合わせ」によってできたお話とも言えます。
また、「新しい組み合わせ」を多く試すことで、経験が増えていきます。
経験は「心の豊かさ」に繋がります。その先には、「素敵なあなた」が待っています。